なんでだろう。
ぼーっとした頭で考えることなんてできず、言われた通りに少し口を開けた。
瞬間、また重なる唇。
「っん……」
初めての感覚に頭は真っ白で、必死で要くんにしがみつくように抱きついた。
遠くから部活動をしている声が聞こえる。
でも、それ以上に気持ちよくて要くんでいっぱいで、空き教室に響くキスの音に頭も心もおかされていった。
要くんのことしか、考えられない。
要くんのことしか、感じられない。
「ふぁ、っ……ん、」
「ごめん、止まんなかった」
最後に軽い口づけを落とされ、要くんの温もりが離れていく。
呼吸の仕方もわかんなくなって完全に溺れた。
要くんによりかかるわたしを、力強い腕でしっかりと支えてくれている。



