イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。




要くんの胸板に頬を寄せる。

リズムよく刻まれる心音が心地いい。


こうしてぎゅっとしてると、本当に幸せな気持ちになれる。



「また、大好きになりました」

「それはすげぇうれしい」

「嫌なことに付き合わせちゃってすみません」

「全然。優乃になら大歓迎。だけど……」

「だけど……?」


気になって顔を上げる。

要くんもわたしを見ていて視線が絡み合う。



「ちょっと疲れたから癒して」

「えっと、こうですか」


ぎゅっとしっかり腕を回して、さっきよりも密着する。

シャツ越しに体温は十分すぎるほど伝わってくる。



「それもいいけど、もっと近づきたい」

「え?」

「幼なじみの関係にけっこう妬いてた。だから恋人を感じさせて」

「はい。えっと、どうす……んんっ、」


わたしの頭じゃわからなかったから要くんに聞こうとすれば、言葉ごと塞がれた。