イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。



「優乃はいま、幸せ?」


再び顔をまっすぐ前に戻す。

真剣な瞳に、笑顔で頷いた。



「すっごく幸せだよ!」

「ならよかった。俺もいままで避けてごめん。もうしない」

「うん!」

「じゃあ、帰ろうか」

「おい、待て。それはだめ」

「俺、優乃の大切な幼なじみなんで。な?優乃」

「うん。大切な幼なじみだよ」

「それはわかったけど、優乃はおれと帰る。ふたりで」



要くんが後ろからわたしを包み込むように抱き締める。

顔がすぐ横にあって、不意打ちすぎてドキドキと鼓動が速まりだす。



「余裕ねぇのな」

「単純におれが嫌なだけ。優乃がおれのこと好きなのは伝わってる」

「わ、要くんっ……!」


いきなり翔ちゃんになに言ってるの?

いや、翔ちゃんも知ってるとは思うけど、恥ずかしすぎる。


抱きしめられている状態だから余計に……。