ぽつりぽつりと言葉にしてくれる。
だからそれを受け止めるように相槌を打つ。
「そうだよ。俺は逃げた。優乃のそばにいたいけど伝える勇気はなかった。終わりが来るような関係になりたくなかった」
「あ?」
「お前は黙ってろ」
声を出した要くんに対して、翔ちゃんはすぐに命令口調で制する。
先輩なのにそんな強気で……。
とハラハラしたけど、要くんも不機嫌そうな表情になりながら口を閉じた。
「なんだかんだ、優乃は彼氏なんかつくらずにずっと俺と一緒にいるんだと思ってた」
「…………」
翔ちゃんが俯く。
強く握った拳は強く握りすぎているせいか震えていた。
「……好きだ」
「っ、」
「優乃が好きだ。ずっと好きだった。小さい頃からずっと、優乃のことが好きだった」
「わたしは、要くんが……」
「いい、すぐ言うな。わかってる」
言葉を遮られるからそのまま止めた。



