イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。




「信じられねぇ……」

「まぁ、おれのいままでの行いが悪いんだろうけど。自分でも驚いたけど、それだけ優乃に本気なんだ」



わたしをチラッと見た要くんにドキッとした。

こんなに真剣に話してくれる要くんに心動かないわけがない。



「べつにおれはお前のことなんてどうでもいいけど、優乃の大切な幼なじみだからこうやって話してる。おれらは真剣だから、お前も真剣に話せよ」

「…………」



要くんの芯の通ったまっすぐな声に、翔ちゃんは一度俯く。

そして息を深く吐いたあとに、顔を上げてわたしを見た。


真剣な表情にわたしの身も引き締まる。




「……さっきは、ひどいこと言って悪かった。泣かせたいわけじゃない。けど、俺もいろいろ余裕なくて」

「うん」

「優乃に好きなやつができるのが嫌だった。彼氏ができるのが嫌だった。俺がいちばん近い男じゃなくなるのが嫌だった」