イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。



わたしもおしゃれについてもっと勉強しよう。

なんて思いながら放課後を待った。



「じゃあね、理沙ちゃん。バイトがんばって」

「ありがと。報告よろしくね」

「うん!」

「また明日」


理沙ちゃんに手を振って、わくわくしながら昇降口に向かう。

要くん、気づいてくれるかな。



「1年?かわいいね」


昇降口で待っていると知らない声が聞こえた。

けっこう近い距離だったから、そちらに視線を向ける。



「お、超かわいいじゃん」

「こんなかわいい子いたんだな」


ネクタイの色から2年生の先輩だとわかる。

けど2年生は要くんと七海先輩以外に知り合いはいないから、わたしに話しかけられたわけではない。


そう思い、再び要くんが来る方向を見つめて待つ。



「ちょっと、聞いてる?」

「えっと、わたしですか?」

「そうそう」


ふたりの先輩がわたしを挟むように両端に立ち、顔を覗き込んできた。

ち、近い……。