少し見えた要くんの顔は、ほんのり赤かったような気がした。
きっとわたしはそれ以上に赤いんだろうけど。
「クッキー食べていいですか?」
「まだこのまま」
「は、はい……」
たくさん話して、手作りのクッキーをもらって、呼び方が変わって、初めてのキスをして、ぎゅっとして。
すごく濃くて幸せな時間。
昼休み終了を知らせるチャイムが校舎に響いても、戻りたくないなって思ってしまった。
.
あの昼休みから要くんと距離がぐっと近づいた。
ふたりきりになると、要くんは必ず優しくキスしてくれる。
何回触れても恥ずかしくて顔は熱くなるけどすごく幸せ。
クッキーもすごくおいしかった。
ぎゅって包み込むように抱きしめてくれる回数も増えた。
心も体も、いつもそばにいる感じがするんだ。
「ねぇ花咲さん。まだ伊月先輩と付き合ってるんだよね?」
「え、うん。付き合ってるよ」



