要くんに少しだけ体重を預ける。
こうして甘えられるのも要くんだから。
「もう、おしまい?」
「満足です。要くんは?」
「まだって言ったら?」
「それは寂しいので、わたしが満足させます」
「え……」
驚いたように要くんの声が漏れる。
わたしは両手を背中に回してぎゅっと抱きついた。
「要くんとぎゅっとすると幸せな気分で満たされます。要くんはどうですか?」
「おれはキスしてぇ……」
「え、えぇ!?」
「でもこれもいい。優乃がかわいいしがんばってくれてるから」
優しい声で言うとわたしの背中に手を回してくれた。
わたしが抱き締めたはずなのに、要くんにすっぽりおさまってしまう。
要くんに包まれて幸せな気持ちになった。
「わたしのほうが幸せもらってます」
「いーや、おれのほうが幸せもらってる」
「じゃあふたりで幸せ共有ですね!」
「あぁもう、まじかわい……」
顔を上げるもすぐにぎゅっと強く隙間なく抱きしめられて、要くんの表情があまり見えなかった。



