息がかかるほど近い距離で唇まで数センチ。
要くんの声が耳に届いたときにはまた重なっていた。
わたしの唇を包むように触れられるそれは優しくも強引で、すごくドキドキする。
もっとしたいって思ったのに、知らない触れ方で頭の芯まで溶けていく。
「か、なめくっ……ん、ぅ」
名前を呼ぼうとしても、すぐに唇で塞がれる。
もう、だめ。
おかしくなりそう……。
ドキドキしすぎて力が抜けそうになり、要くんのシャツをぎゅっと握る。
「っ、優乃?」
「要くん、限界です……」
「え?」
「もういっぱいいっぱいです……」
「……おれはまだ足りねぇんだけど」
「頭はふわふわしてるのに、心臓はバクバクしてます。要くんでいっぱいです」
「また煽ってるだろ……」
初めてのキスはわたしには刺激が強すぎた。
それでも、本当にうれしくて幸せな気持ちになった。



