出会った瞬間、優乃に目を奪われた。
それからずっと触れたいと思ってる。
初めて一緒に昼休みを屋上で過ごしたとき、キスしようとした。
だけど、できなかった。
拒んだわけじゃないだろうけど、優乃に止められた。
……ぜったい、拒まれたわけじゃない。
でも、優乃は初めてだろうからあれ以来できない。
おでこにしただけで精いっぱいだった。
って、おれやっぱり小学生かよ。
なんだよ、精いっぱいって。
優乃に簡単に触れていいのかわからない。
大切にしたいと思えば思うほど、どうすればいいか悩む。
いままでの経験なんてなんの意味もない。役に立たない。
「要をそこまで悩ませるなんて、花咲さんはすごいね。花咲さんのペースに合わせる要はかっこいいよ。理性あったんだね」
「お前ほんと調子乗んなよ」
「ごめんごめん、おもしろくて。でもそれだけ考えてもらえて花咲さんも幸せだと思う」
「優乃が幸せならいい」



