その発想はなかったな。
そういえばプレゼントを渡したときより、付き合った日におれが優乃のためにスイーツを選んだと説明を受けたときのほうがうれしそうにしてた。
……気がする。
「なにかって?」
「それは要が考えないと意味ないよ」
そうか。
難しいな。
女にプレゼントすること自体初めてだったのに、ただプレゼントするだけじゃだめなのか。
「でも、要がそんなに悩むのめずらしいね」
「優乃のことしか考えてない」
「付き合い方も違うよね。手を繋いで歩くとか初めて見たし」
「手を繋ぐっていいぞ?優乃の手は小さくてかわいい。手までかわいいって……」
七海の視線を感じて急いで言葉を止める。
やばい。
優乃のことを話すと止まらなくなる。
「要、かわいいね」
「は?」
「手を繋いで喜ぶ要、かわいい。小学生みたい」
「は?」
「てか、手を繋ぐだけなの?要はすぐ手を出すじゃん」
驚いたような表情をする七海がむかつくけど、なにも言わない。



