「うわ、超かわいいじゃん」
「これはやばいな……」
「あ、人を探していて……、背が高くて顔が整っていてかっこいい方なんですけど、知りませんか?」
「俺じゃね?」
「なわけあるか!」
ふたりでじゃれあっている姿は微笑ましいけど、これじゃ見つけられない。
どうしよう……。
「もしかして、要を探してる?」
「えっと……」
「背が高くて顔が整っててかっこいいって伊月要でしょ。あいつ顔だけはいいからさ」
「あの……その方は黒髪でリングピアスつけていますか?」
「うん。じゃあ要だね。ちょっと待ってて」
メガネをかけた大人っぽい雰囲気がある先輩の優しい声音に少しほっとした。
これでちゃんと説明できる。
よかった……。
「チッ、んだよ。行かねぇよ」
「でも、要を探してるから」
「は?んなのテキトーに流しとけよ」
ドア付近からけだるげな声が聞こえて近づく。
昨日とはなんだか雰囲気が違うけど、この声は間違いない。



