もっと、おれを意識してほしいのに、切り替えが早い……。
まぁいいや。
これからもっと意識して、おればっかりにしてやる。
いまは、いろんな優乃を見ていたい。
おいしそうにスイーツを食べたり、楽しそうに話してくれる優乃を見ているとあっという間に時間は過ぎていた。
「今日はありがとうございました。いろいろありすぎてとても濃い1日でした。ぜったいに忘れられない日です」
遅くなったから車を呼んで優乃のマンションまで送った。
車を降りてすぐに頭を下げて丁寧にお礼をしたあとに、かわいすぎる笑顔。
本当にいろいろあった。
優乃がおれの彼女になった日。
おれも一生忘れられないと思う。
「お土産までいただいちゃって……」
「優乃がスイーツの感想を伝えてくれたのがうれしかったって。そのお礼だから」
「わたしはただおいしかったことを伝えただけで……。でも、本当に心を込めてひとつひとつ作ってるからおいしいんですね」
大切そうにパティシエにもらった焼き菓子の入った箱を抱き締めるように持っている。



