おれの後ろに隠れるように下がる優乃だけど、繋いでいる手を軽く引っ張り隣へ促す。
「緊張してんの?」
「は、はい……」
かわいすぎだろ。
おれを見上げて素直に返事をする優乃を抱きしめたい衝動に駆られるけど、なんとか堪える。
「大丈夫。おれについて来て」
「、はい」
大きく頷くと少しだけ表情をやわらげた。
優乃が笑うと周りに花が咲くんだよな。
出会ったときから変わらない笑顔に癒される。
「要様、学校お疲れ様です。どうぞこちらへ」
おれの前に来たベテランのスタッフが声をかけてきた。
スタッフに案内されるままついていく。
ホテル内のカフェ。
ゆっくりできるように奥のほうの席を用意してもらった。
「お飲み物はいかがなされますか?」
「ホットコーヒー、ブラックで。優乃はどうする?」
「あ、えっと、その……」
「ここから選んで」
「えっと、あの……アップルジュースでお願いします」
「かしこまりました。すぐにご用意いたします」



