優乃がいるから声には出さなかったけど、目線だけで訴える。
女はすぐに言葉を止めた。
顔が引きつってるようにも見えたけど、それ以上に優乃が気になった。
「いまの方、知り合いですか?お話されます?」
「いい。優乃といる」
「っ、そうですか」
驚いたような顔をしてから頬を赤らめて、おれから顔を逸らして前を向く。
こんなにかわいい優乃から目が離せるわけがないだろ。
ほかの女と話すヒマなんて少しもない。
ほかの女と話すか聞かれただけで、モヤッとするくらいには優乃に独占されたいと思ってる。
いままで面倒だと感じてたことすべて、優乃ならいい。
優乃だけは特別だ。
それからおれの親が経営しているうちのひとつのホテルに入る。
「せ、制服で大丈夫ですか……?」
「あぁ。気にするな。気になるなら服も用意させるけど」
「いや、制服で……!」
ホテルを見て戸惑っている優乃。
どんな表情もかわいいな。



