最初から翔ちゃんに聞いておけば早くきれいにできたんだね。
わたしってほんとできないこと多いなぁ……。
でも、これからだよね!
できないこと多いってことは、これからできることも多いんだ。
がんばるぞ。
と心の中で自分に喝を入れる。
「じゃあ、わたし行ってくるね」
「俺も行こうか?」
「ひとりで大丈夫!じゃあ、あとで」
昇降口で上靴に履き替えてから翔ちゃんと別の方向へ歩き出す。
この学校は学年ごとに棟が違う。
2年生の棟には行ったことがないけど、さすがにひとりで大丈夫だよ。
キョロキョロしながら廊下を歩く。
そういえば、昨日の先輩の名前もクラスも知らないや。
顔は覚えてるんだけど……。
「うーん……」
「どしたのー?」
「きみ1年でしょ?なんでここに?」
名前もクラスもわからないという重大な事実に気づき、どうしようかなって考えていると声をかけられた。
顔を向ければ、2年生の男子の先輩2人組。



