……何回も見よう。
動画が送られてきたのを確認してから、スマホを閉じる。
そのとき担当教諭が教室に入ってきて授業が始まった。
おれの頭の中は優乃でいっぱいで、放課後が来ることだけを楽しみに待った。
「要くん、今日さ」
最後の授業が終わるなりおれの席へやってくる女の横をすり抜ける。
早く優乃に会いたい。
優乃が彼女になったとまだ実感はない。
だから早く会って顔を見たい。
「あ、要。今日あいてるよ」
「要くん、あたしの家に……」
廊下を歩いているだけで声をかけられるけど、すべて意識してないBGMのように流れて頭に残らなかった。
おれの頭の中は優乃しか入らない。
べつに気にするわけでもなく、急いで昇降口に来た。
優乃の姿はない。
早すぎたか?
でも、優乃を待たせるのは嫌だからな。
ひとりになるとぜったいに絡まれる。
優乃はそれくらい目を引く容姿だし、雰囲気から性格の良さもにじみ出てる。
ほかの男に見られたくない。



