イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。




ゴシゴシと強く洗いすぎて、背中の部分だけ伸びたのかな?

いや、わたしには見たところで原因はわからないんだけど。


これは完全にやってしまった……。


とりあえず持って行って正直に謝ろう。

ブレザーを紙袋に入れ、それを持って家を出た。


エントランスではいつものように翔ちゃんが待ってくれている。




「おはよう、翔ちゃん」

「おはよ。で、その荷物は?」

「昨日のブレザー。きれいになってないから、ちゃんと謝ってもう少し時間もらうか弁償か……」

「見せてみ」


そう言った翔ちゃんが紙袋からブレザーを出して広げる。



「……男?」

「うん。先輩」

「ふぅん。で、ここか」

「そうそう。原因不明」

「こんくらい簡単に直るけど」

「ほんと!?」

「あぁ」

「よかったー」


翔ちゃんが言うんなら間違いないね。

ほっと胸をなでおろす。



「帰ってからやるか」

「うん!とりあえず、先輩に説明するね」


ブレザーを受け取り、たたんで紙袋に再び入れた。