嘘は溺愛のはじまり

――たっぷりと、どろどろになるまで何度も伊吹さんに可愛がられ、乱れたシーツの上にくたりと横たわる私を、伊吹さんが抱き上げた。


「い、ぶき、さん、どこへ……?」

「シャワーだよ。洗ってあげる」

「あ、の、大丈夫、です、自分で、」

「無理させたから、お詫び」

「だ、大丈夫です、から、あの、」

「ごめんウソ。俺が洗ってあげたいだけ」


何度も一緒に入っているけどこればかりはなかなか慣れなくて、毎回顔から火が出そうなほど恥ずかしい。

伊吹さんはそんな私を楽しんでいるように見えるから、心底困ってしまう。

結局、伊吹さんに隅々まで綺麗に洗われて……、あと、なぜかまたそのままバスルームでたっぷりと可愛がられて、やっと長い一日を終えた――。


伊吹さんの体力おばけ……。


~ Fin. ~


新婚さんの、甘い一日。いかがでしたでしょうか。
せっかく家でゆっくりしてもらおうと思ったのに、すっかり伊吹に可愛がられて、結麻の方がクタクタになる――って言う。
結麻は大変だったかも知れないけど、伊吹はきっとめちゃくちゃ癒やされたんだろな~!

お付き合いいただき、ありがとうございました!

――2022/03/14 海棠 桔梗