心強いのは確かだし、素直にお礼を言う。


だけどこの人、こんなに優しかったらきっといつか、自分の首を絞める…………。


「刑事さん、あたしからもお願いがあるんですけど……。」


安穏と暮らしてられない理由がもうひとつ。


この時期に刑事さんと知り合えるなんて、ある意味ラッキーかもしれない。


不思議そうな顔をした貴一さんを横目に、刑事さんを見据える。


「桜ちゃんは協力してくれたんだし、こっちでできる事なら…………。」


「実は…………。」