渚は今頃どうしてるのかな。もう滑ってるのかな。渚はたぶんスキーも上手そうだな。
夜の自由時間には会う約束してるけど、もう既に会いたくなってしまってこまる。
「ちょっとまさちゃん?聞いてる?」
そんな浮かれた思考に、日菜の怪訝そうな声が割り込んできて一気に冷静を取り戻した。危ない、今自分が雪山にいることですら忘れそうになってた。
「ごめんごめん。なんて?」
「いや別に大したことじゃないからいいけど……、どうせ鈴本くんのこと考えてたんでしょ?」
「え、そんなわかりやすい顔してた?」
思わず、といった感じで頬を抑えてみれば、日菜は呆れたように笑う。
「まさちゃん、鈴本くんのこと考えてるときぽやぽやしてるからわかりやすいよ」
「ぽやぽや?」
「ぽやぽや。なんか顔だけで惚気られてる気分。どうせ今日も夜の自由時間会う約束してるんでしょ?あーあ不埒」
「なっ、ちが、」
日菜の言葉に動揺してしまって、思いっきり日菜の方を向く。そうすれば僅かにリフトが揺れて、咄嗟に手摺にしがみついた。日菜からジト目で睨まれる。
夜の自由時間には会う約束してるけど、もう既に会いたくなってしまってこまる。
「ちょっとまさちゃん?聞いてる?」
そんな浮かれた思考に、日菜の怪訝そうな声が割り込んできて一気に冷静を取り戻した。危ない、今自分が雪山にいることですら忘れそうになってた。
「ごめんごめん。なんて?」
「いや別に大したことじゃないからいいけど……、どうせ鈴本くんのこと考えてたんでしょ?」
「え、そんなわかりやすい顔してた?」
思わず、といった感じで頬を抑えてみれば、日菜は呆れたように笑う。
「まさちゃん、鈴本くんのこと考えてるときぽやぽやしてるからわかりやすいよ」
「ぽやぽや?」
「ぽやぽや。なんか顔だけで惚気られてる気分。どうせ今日も夜の自由時間会う約束してるんでしょ?あーあ不埒」
「なっ、ちが、」
日菜の言葉に動揺してしまって、思いっきり日菜の方を向く。そうすれば僅かにリフトが揺れて、咄嗟に手摺にしがみついた。日菜からジト目で睨まれる。