私以上に名前を呼ばれた本人が照れているのを見て、また愛おしさが降り積もる。


この気持ちが永遠だとか、そんな保証はないしわかるはずもない。


まだまだ愛だとか永遠だとかを語るには、私たちは未熟で足りないところばかりだけど、それでも私は、信じたいの。



足りないところがあるのなら補い合って、


寂しいときはそっと寄り添って、


醜い感情に苛まれてしまったら優しく抱きしめて、


弱いところも認めあって、


そうやって、生きていけたらいい。
そうやって、生きていきたい。



ふと、何の合図もなしに同じタイミングで顔を見合わせて笑い合った。そうしてどちらともなく、ぎゅ、と握る手に力をこめて、私たちは茜色に染まる空の下をゆっくりと歩き出す。




――――これからふたりで、永遠を探しに行こう。