白の悪魔と黒の天使

営業接待を終わらせた黒瀬は、足早に帰宅していた。

途中、人通りが少ない公園だが、そこを抜ければ、早く駅に行ける為、黒瀬はそこを通る事にした。

…人気のない公園で、女性が独りでベンチに座り込んでいるのに気づいたが、声をかけると返って不審者に思われかねないと思い、通り過ぎようとした。

が、それが麗華だと気づき、尚且つ、具合が悪そうだったので、声を掛けた。

薄っすら笑みを浮かべるも、直ぐに黒瀬に倒れ込んだ麗華。

麗華を家に送ろうにも、自宅なんてわかるわけもなく、仕方なく連れ帰った。

経緯を知った麗華は、ただただ謝るしかなかった。

不幸中の幸いとは、このことか。

今日が休日で良かった。