白の悪魔と黒の天使

…頭が割れそうに痛い。

麗華は頭を押さえ、重たい瞼をなんとか開けた。

「…ここは、どこ?」

…見知らぬベッド…見知らぬ部屋。

麗華はハッとした。まさか、右近と何かあったのでは?!

慌てて体を確認した。

…上着こそ脱いでいたが、昨日の服のまま。

ホッとしつつも、ベッドから出ると、恐る恐る部屋のドアを開ける。

…リビングダイニング。

その大きな黒のソファーに座る後ろ姿。

「…あの、白崎、さん?」

不安いっぱいで声をかけると、立ち上がり、振り返った。

麗華は目を見開いた。

「…目が覚めたみたいだな」

そう言ったのは、右近ではなく、黒瀬だった。

「…どうして?」

この状況が全く飲み込めない麗華を、とりあえずソファーに座らせた黒瀬は、昨夜の事を話し始めた。