白の悪魔と黒の天使

…右近は数秒悩んだ。

ついさっき別れた麗華が気になってしょうがなかった。

…明らかに酒量が多かった。飲める子なのかと思ったが、若干足取りがおぼつかなかったようなぎがする。

右近は、踵を返し、麗華の行った道を走って行く。

だが、その足は止まってしまった。

…黒瀬が、麗華を抱き上げると、間もなくタクシーに、彼女を乗せて、自分も乗り込み発車してしまった。

何故黒瀬があの場にいたのか?

何故、気になったのに、麗華を送ろうとしなかったのか?

後悔しても後の祭り。

黒瀬が送りオオカミにならない事を願うしか無かった。