「いいよ、協力する」
そう言った早瀬さんに思わず口角が上がる。
「早瀬さんならそう言うと思ったわ」
嬉しくて肩を組もうとするとすぐさま距離を置かれた。
「つれないぁ、ゆかりちゃん」
「ちょっと、名前」
「ええやん、仲間なんだし。俺のことはりっくんって呼んでよ」
「え、嫌」
心底嫌そうな顔をした顔をゆかりちゃんはフェンスにもたれる俺の横にしゃがみこんだ。
「…加賀美、笑ってるね」
「ほんま腹立つわ、本来なら俺があそこにいるはずやのに」
「その顔みたら花菱さん逃げそうだけど」
「イケメンに向かってそんな事言う?」
「あ、そういえば、」
「話逸らさんでよ」
「太田先生が探してたよ」
あぁ、そうだ。
呼び出しをすっぽかしたのをすっかり忘れていた。
「ゆかりちゃん、スマホ貸して」
「え?」
「連絡先。これから作戦練らないとダメやろ?」
新しく追加された連絡先に、可愛らしい赤い花のアイコンが浮かぶ。
「これ、なんて花?」
「…ゼラニウム。好きなの」
「ふーん」
「早く行かないといけないんじゃない?先生、怖い顔して校内歩き回ってたよ」
「…しゃあないなぁ」
怒られるのはゴメンだ。
頼もしい協力者に別れを告げて屋上を出る。
さぁ、これからどうしてやろうか。
そう言った早瀬さんに思わず口角が上がる。
「早瀬さんならそう言うと思ったわ」
嬉しくて肩を組もうとするとすぐさま距離を置かれた。
「つれないぁ、ゆかりちゃん」
「ちょっと、名前」
「ええやん、仲間なんだし。俺のことはりっくんって呼んでよ」
「え、嫌」
心底嫌そうな顔をした顔をゆかりちゃんはフェンスにもたれる俺の横にしゃがみこんだ。
「…加賀美、笑ってるね」
「ほんま腹立つわ、本来なら俺があそこにいるはずやのに」
「その顔みたら花菱さん逃げそうだけど」
「イケメンに向かってそんな事言う?」
「あ、そういえば、」
「話逸らさんでよ」
「太田先生が探してたよ」
あぁ、そうだ。
呼び出しをすっぽかしたのをすっかり忘れていた。
「ゆかりちゃん、スマホ貸して」
「え?」
「連絡先。これから作戦練らないとダメやろ?」
新しく追加された連絡先に、可愛らしい赤い花のアイコンが浮かぶ。
「これ、なんて花?」
「…ゼラニウム。好きなの」
「ふーん」
「早く行かないといけないんじゃない?先生、怖い顔して校内歩き回ってたよ」
「…しゃあないなぁ」
怒られるのはゴメンだ。
頼もしい協力者に別れを告げて屋上を出る。
さぁ、これからどうしてやろうか。
