「2人はさぁ、彼氏とかいるのー?」



女子4人が集まれば、当たり前に恋バナに話しは進む。

絶対くると思った流れに、少し心臓がドキリと動いた。



「いないですよー」

「そうなんだ?」

「スー先輩はいるんですか?」

「うん、私はいるよ。でも校舎が違うから、学校では中々会えないんだぁ」

「えっ、いるんだ!すごーい」

「すごくなんかないよー、全然かっこよくないし」

「男は顔じゃない!心意気だ!」

「心意気って、なにソレ」

「いい?伊集院も高橋も、男を顔で判断したらダメだからね!男ってのはね、心なの!心がイケメンなやつを選びなさいよ、そしたら2人共絶対幸せになれるんだから!素敵な恋愛、心のイケメンとしなさいよ!わかった!?返事は!」

「は、はい!」



どうしてかよく分からないけど……

あずりん先輩は、私たちのことをとても可愛がってくれている。