ドキドキとかバクバクを通り越して、体が痙攣するみたいに震えてる。
だって、最後に見えた、笑いかけてくれた顔がもう……っ
私の視界に映る全てを、こんなにもカラフルに変えてしまった。
景色の色を変えてしまうフワリくんパワーに、私は完全ノックアウトでフラフラだ。
なにが起きたのか、今のはなんだったのか、現実だと思えない出来事にぽっかり口が開いてしまう。
ポケーっとしている頭のまま、隣にいるヨッコを見ると、ヨッコがまるで私と同じようにポケーと口を開けて立っていた。
「……昨日はありがとね、だって」
「え?」
「菊地せんぱいが……、…今、私に、…そう言った」
隣で起きていた一大事。
そして私自身にも起きた一大事。
仲良くお喋りなんてまだ全然出来ないけど、名前を覚えてもらうこともまだだけど。
でも……
話しかけてくれた先輩2人に、私たちはほんの少しだけ、1ミリぐらい近づけた気がした。


