ふんわり王子と甘い恋♡




ドキドキとかバクバクを通り越して、体が痙攣するみたいに震えてる。


だって、最後に見えた、笑いかけてくれた顔がもう……っ



私の視界に映る全てを、こんなにもカラフルに変えてしまった。


景色の色を変えてしまうフワリくんパワーに、私は完全ノックアウトでフラフラだ。


なにが起きたのか、今のはなんだったのか、現実だと思えない出来事にぽっかり口が開いてしまう。


ポケーっとしている頭のまま、隣にいるヨッコを見ると、ヨッコがまるで私と同じようにポケーと口を開けて立っていた。



「……昨日はありがとね、だって」

「え?」

「菊地せんぱいが……、…今、私に、…そう言った」



隣で起きていた一大事。

そして私自身にも起きた一大事。


仲良くお喋りなんてまだ全然出来ないけど、名前を覚えてもらうこともまだだけど。


でも……


話しかけてくれた先輩2人に、私たちはほんの少しだけ、1ミリぐらい近づけた気がした。