こんなに堂々と立ち止まってたら、ものすごく怪しい。
そんなことに気がついて、ヤバい、歩かなきゃって、意識が正常に戻りかけたとき。
フワリくんの横顔が、私に、向いた……
「……飲みたい、の?」
どうやら私は、フワリくんの手の中のコーヒー牛乳を無意識のうちにガン見していたらしい。
物欲しそうに見ていたと思われたのが恥ずかしくって、言葉に、詰まる、
というか今、フワリくん私に話しかけた……?
私じゃ、ない…?
分からなくて、私じゃない気がして、後ろに他の人がいないか確認してみる。
人はいる、……けど。
フワリくんの方を見ているのは、私だけ……
いやいやいや、でも私に声を掛けるわけがない。
同じチームだけど、まともに話したこともない私に、そんな……
「……ふふ。」
「、…」
私の行動が面白かったのか、フワリくんが笑った。
夢とか幻みたいに、
私に向けて、笑った……
「大ちゃん、行くよー」
「んー。」
「、…」
しっ、
心臓が……もた、ない。


