ふんわり王子と甘い恋♡




フワリくんの姿が見当たらないから、オムライスは遠慮もなくきれいに完食。


返却口のおばちゃんにごちそうさまでしたと告げて学食を出た。



お腹いっぱいだねーなんて話しながら、いつものように渡り廊下を突き進む。


渡り終えてすぐにある購買の前を通る時、私とヨッコの足は見事同時に停止した。



だって、いるんだもん……


目の前に、いるんだもん……



「…、」

「、…」



私たちの視界には、それぞれに意中の彼が映ってる。


ヨッコの目には、ヨッコ側の壁にもたれて直人って人と談笑している菊地先輩。


そして私の目には、私側の購買横の自販機で、飲み物を購入中のフワリくん。


フワリくんが体を下ろして、自販機の購入口から取り出したもの。


やっぱり、……コーヒー牛乳、だ。



購買前で止まった私の足は、動かない。


だってだって、フワリくんがいる……



学食で見失って意気消沈していた心が、春の日差しみたいに明るくなる。



コーヒー牛乳……


本当に好き、なんだなぁ。