「ななちゃん、なに食う?」
「んーと、……じゃあ、チャーハンにします、」
学食は、ほどほどの混み具合。
いつものお昼よりは混んでないけど、空いているってわけでもない。
「俺、ラーメン。」
ラーメンコーナーの隣に、チャーハンコーナーがある。
チャーハンの列に並んでいると、すぐに列は進んでく。
前の人のトレーにチャーハンが乗ったから、次は私の番。
「ななちゃん、ななちゃん。」
隣のラーメンコーナーから、フワリくんがおいでおいでと私を呼ぶ。
同時に私のトレーにチャーハンが乗ったから、それを持って、すぐにフワリくんのところへ向かった。
「この子が、ななちゃん。」
誰に……話しかけているのか、最初は分からなかったけど……
フワリくんの嬉しそうな視線が、見ているのは……
どう見ても、白い三角巾と白いエプロン姿の、ラーメン担当の、食堂のおばちゃん……。
え、なに……。
「あらまぁ、噂のななちゃん!やーだ、可愛いじゃない!」
「でしょ?」
「……」
フワリくんが、私の隣で、誇らしげに笑ってる。
なになになになに。
状況が、飲み込めない。
「ななちゃん、この人、俺の友達。」
「友、だ、ち、!?」
「うん。」
食堂のおばちゃんと友達って……
フワリくんて、ほんと、なんなのか……
「んで、あずさの母ちゃん。」
「え!?」
あずりん先輩の、お母さん!?
「佐伯あずさの母ちゃんです。うるさい娘がいつも迷惑かけてごめんねー」
「い、え!全然、あの、え!?ほんとにあずりん先輩の、お母さん、ですか?」
「そうよ~、顔は似てないんだけどね」
「ななちゃんも、さっちゃんって、呼んでやって。」
「え!?」


