「すげーな、あいつら、」
「、…」
あんまり話したことのない3年生の男子が、流行りの曲を大熱唱。
それを見て、右隣のフワリくんが、可笑しそうに笑ってる。
「、、…」
どうしよう……ドキドキする……
さっきまで手を繋いで歩いてたのに。
図書室でだって、ほんの少しだけどぎゅってされたのに。
みんなの前で隣同士で座るのは、また違う感じでドキドキしちゃう……
「次の曲入れたの誰ー?」
流れだしたイントロに、マイクが主人を求めるように行き来する。
「あ、なんか飲むでしょ?ごめーん、メニュー取ってー!」
「、…」
ダメ……全然、ダメ。
どうしても、ドキドキと同時にヘラヘラしちゃう。
フワリくんとの隣同士が嬉しくて……口角が勝手に上がっちゃう!
グッと口に力を入れる。
ニヤケないため。変な人にならないため。
それでもダメ……。
気を抜くと、やっぱり勝手にニヤけちゃう。


