手を繋いだまま、学校を出る。


駐輪場でフワリくんが立ち止まるから、私も止まった。




「……。」

「、…」

「……。」

「、、、」




無言に耐えきれなくて見上げたら、フワリくんの目が私を見てた。




「後ろ、乗る、?」

「、…」

「歩、く?」



答えを求めるように、私を見てる。


自転車に乗ったら、手を離さなきゃいけない。


だけど自転車を押して歩くとしても、手を繋いだままなんて、きっと無理。


どっちにしろ、手は離さなきゃいけないんだ……




「乗、」

「そういえば、」

「、…」

「打ち上げって……どこ、?」

「……」



色ボケって、怖い。


今の今、まさに向かおうとしていたその場所。


合同になった打ち上げ会場が、どこなのか……私も知らない。


てっきり、フワリくんが知ってるのかと思ってたし……




「、……あずりん先輩に、……聞いてみます、」




一端手を離して、ポケットからスマホを取り出す。


ディスプレイをタップして、画面を見たら。