女……
ってことは、……やっぱり、もう1人の、彼女……
「それで俺、大ちゃん彼女いんのかーって思ったんだ」
じゃあやっぱり、私が聞いた『あの子』ともりりんが聞いた『あの子』は、同一人物。
この学校にいる、フワリくんの……『あの子』。
「ダレ、……デス、カ、」
「…、」
「あの子、……って、」
自分でもわかるくらい、情けなくて弱々しい声がでた。
さっきみたいに手をぎゅーっとしてくれないから、不安は一層大きくなる。
聞いても……言葉が、全然返ってこない。
フワリくんが、なにも言ってくれない……
「……。」
「、…」
やっぱり……
そういうこと……
「、わかり、……ました、」
「え、」
「、、……浮気相手には、なれない、ので、」
緩んでいる両手からは、すんなり抜けだせるはずだから。
また静かに手を、抜こうとした……
「、ちが、ダメ、……ななちゃん、俺の彼女だろ、!」
「、…」
「今更やっぱなしとか、ダメ、そんなんナシ、」
「、、、…」
私だって、そんなのやだよ……
でも……なにも言ってくれないのは、フワリくんのほうじゃん。
言葉にしてくれないのは、フワリくんのほうじゃん……


