「ちょっとさ、俺察してみたんだけど」
私たちをガン見していたもりりんが、眉を寄せて再び会話に参加する。
「手、繋いでる、よな?」
「……。」
「、…」
それを改めて言われると、ものすごく恥ずかしい。
「高橋が、暗くて怖がってるから?」
停電のとき、手を繋いでいるのは私が怖がってるからだって、フワリくんはもりりんにそう言っていた。
あのときは、手を繋ぐ理由はそれだけだって、言い切ってたけど……
「ちげーし。」
「、…」
「ななちゃん、俺の彼女だからだし。」
「、、、」
もう、……もう、…!
私、今なら空も飛べる!
絶対、何だって出来る!
「は……彼女?」
「俺のだし。」
「、、、…」
「やんねーし。」
「いや、いらねーけど……彼女?」
頭がクラクラして、座ったまま倒れそうなくらいにクラクラして。
薄暗い図書室が、まるで天国みたいに見えてくる。
どうしよう……嬉しすぎる。
「お前……だって……え?あれ?」
「んだよ。」
「え、浮気?」
「、…」
大事なことを、……思い出した。
すごくすごく、……大事なこと。


