「私がこんなとこに呼び出してまで、すぐると話したいことってなに」
「は、?」
「毎日教室で会う君と、こんなとこで2人で改まって話すことってなんかある?ないでしょ?すぐるがないってことは私もないの。つーかここどこだかわかってる?人のいない図書室。邪魔されない図書室」
「……。」
「なんでわかんないかなー。なに、今高橋がここにいるの偶然だとでも思ってる?運命だとでも思ってる?え、赤い糸?ないない、ないわー。だって私がここに2人連れてこなきゃ、結局なんにも始まらないまますぐるくん卒業、高橋進級、どうせそんな感じでもう二度と会えない2人で終わってたから。赤い糸なんてね、あんたら全く繋がってないから!」
「、…」
薄暗い図書室でも……あずりん先輩は健在だ。
「わざ、と……俺、の、ため、」
「いや、どっちかっつーと高橋のため」
「、…」
「……いーやつ、だな。あずさ。」
本当に、あずりん先輩には感謝しても絶対足りない。
「いいやつなのよ、私って。だって君たちがね、あっちで落ち込みこっちで落ち込み、うだうだグダグダしてんの、見てたからね」
「、…」
「もー、オバサンじれったくて!」
あずりん先輩、全部、知ってたんだ。
私の気持ちも、フワリくんの気持ちも、全部……


