もしかして、昨日フワリくんと一緒に帰っていたのも、こういう流れだった?
付き合っているとかじゃなくて、誰とでも、男女関係なくフレンドリー……な、だけ?
そういうことに、しといていいかな……
「あ、そだ、一応いつでも連絡できるように、LINE教えてくれる?」
「あ、はいっ」
あずりん先輩とID交換をしている時、教室の中では旗係が集まり、みんなで何かを話していた。
1-3の旗係の男子も混じってて、フワリくんの隣に座ってる。
羨ましい……
「オッケ、ありがと。じゃあ今日は取り合えず解散ってことで」
「わーい、帰ろー」
「じゃあ私たちも帰ろうか」
「うん」
もう少し、ほんとはここにいたかった。
旗係は毎日3-2で作業。
雑用、なんでもいいから頼まれたいな。
「じゃあ、失礼します」
「うん、2人かわゆいから気をつけて帰るんだよ」
「またねー」
「さような、…」
さようなら。って言うときに、お辞儀をしかけて見えた教室の中。
旗係の輪の中で、頬杖着いてこっちを見ているフワリくんと、目が合った。
ふにゃっと一瞬笑ったのは、旗係の人が面白いことを言ったから?
私に笑いかけてくれたわけでは……ない、よね。


