「彼氏は、いません、……だから彼氏の話は、しません、…」
「…、」
「私はただ、……大原先輩、に、聞いてほしい話が、、……アルン、デス、、」
「……。」
少しの沈黙を挟んだ後、フワリくんがその場に胡坐をかいて座った。
イスじゃなくて、床に座るの……。
「ななちゃんも、座って。」
「、…」
着ている黒いパーカーを脱いで、正面の床に敷くフワリくん。
座ってと指示されているのは……多分、フワリくんが敷いた、パーカーの上。
「や、ダメ、デス、……パーカー、汚れちゃう、」
「いーよ、もう古いし。」
「、…」
でも……フワリくんのパーカーを敷いて座るなんて、申し訳なさすぎる。
「床の上、冷たいから、」
「、…」
「女の子はケツ冷やしちゃダメだって、あずさ、言ってた。」
「……、」
あずりん先輩とフワリくんは……普段、どんな話をしているのか……。
「じゃあ、……失礼、シマス、、」
フワリくんの正面に、座った。
パーカーのお陰で冷たい床は、本当に感じないけど……
やっぱりなんだか、申し訳ない……。
「で?」
「、…」
話せとばかりに、凝視されてる。
さっきまで、話は絶対聞かないって言ってたくせに……面と向かって話す、この感じ。
なに……これ……
話しづらい……。
でもやっと、ちゃんと聞いてくれそうな、雰囲気。


