「ごめん、気にしないで、……ちゃんと、わかってる、し、」
「、…」
わかってない。
フワリくんはなにも、わかってない……
フワリくんが思ってるそれは、全部勘違いだよって言いたいのに、…
また涙が喉に詰まるから……声が、出ない。
「あずさ、…呼んでくる。」
「、…」
焦って、また、フワリくんの手首をぎゅっとした。
それだけじゃ効かない気がして、体全部でドアを開けることを阻止。
ドアの前に立って、向かい合った状態で、フワリくんを見た。
「……な、に、」
「まだ、……ダメ、デス、」
「…、」
まだ、私の話を、聞いてもらってない。
私はなにも、伝えてない……
「聞いて、ください、」
「、…」
「話、、…」
見上げたら、不安そうに私を見る、フワリくんがいる。
「……彼氏の、話、」
「違います、しません、」
「……。」
そもそも……私の彼氏って、ダレ、
「……無理、しないでいーよ、」
「…、」
なに、が……
「無理させてんのは、俺か、」
「、…」
笑ってるけど……悲しそうだから。
もしもフワリくんが、私と同じで、ずっと辛い想いをしてたなら……
早く……早く伝えなきゃって……
焦って……言いたいことが、今度は一気に溢れてきて……


