握ってくれるあずりん先輩の手が消えた今、震える手を、自分でぎゅっと握るしかない。
「、…」
話を……聞いてくださいって、言えばいい。
言って、全部を聞いてもらえばいい。
今はそれだけを、考える。
それだけで、いい。
それだけで……
「あの、」
「打ち上げ、行かねぇの、?」
「、…」
どうしていつも、タイミングが合わないの……
しかも打ち上げ行かないの?って……ここに2人で、いたくないって、こと。
「……行き、マス、ケド、……」
「俺あずさ待ってるし、ななちゃん行きなよ。」
「、…」
「友達、置いてかれるよ、」
「、、…」
違う。
違う違う。
そんな話を、するんじゃない……
私がここにいるのは、フワリくんの言葉を聞くためじゃない。
私の言葉を……聞いてもらうため。
「私、も……あずりん先輩、……待って、マス、」
また、息がうまく出来なくて、……頭がクラクラ揺れる。
フワリくんはドアの近くに立ったまま、こっちに来ようとしないから……
私が立ち上がって……震えながら、フワリくんの近くに、歩いてく……


