今までにないくらい大きな心臓の音が……図書室に響くように、私の中を占領している。
グラングラン揺れる視界に、本気で吐きそう。
「わかった?いける?」
「、、…」
「言葉だよ。言っても伝わらない赤ちゃんに恋をしてるわけじゃない。高校3年生の男には、ちゃんと伝わる。結果がどうあれ、言葉を言わずして涙を流すな!」
「、、、、…」
ものすごい、恐怖……
幽霊とかお化けとか、停電のときの恐怖とは、全然、違う……
私はこれから、なにをどう……伝えるの……
「大丈夫、伝えたあとに泣くならいつまでだって付き合うから。なんならお泊りに行って付き合うから。だから言葉にしなさい。……ほら」
「、…」
ほら、って……顔を向けたあずりん先輩の視線の先。
図書室のドアをガチャって開けて……フワリくんが、入ってきた。
薄暗くたって、涙目だって、どうしたって見えるのは……フワリくんだから。
いつもいつも視界に入りこむ……大好きな人。
「あ、れ、……なな、ちゃん、?」
「、…」


