なにも伝えずに、フワリくんの言葉に悲しんでいた、さっきまでの自分。
一言でも、伝えるための言葉を出さなかったのは、私自身。
聞いてくださいって言えば……フワリくんは絶対、聞いてくれたのに……
「でも、……しつこい、って……思われて、」
「しつこくてもいい。つーかしつこいって思われるほど、あいつになにも伝えてないでしょ!」
「……、……ッ…、、」
なにも……伝えてない、けど。
気持ちは、バレバレ……だから。
「だからね、言葉だよ、言葉」
「、…」
「しつこいって思われるのが怖いなら、『しつこくてごめんなさい。でもこれが最後だから聞いてください』って言えばいいの」
「そ、んな……スラスラ、言葉、でな、」
「スラスラなんかじゃなくていい!しどろもどろでも、考えながらでも、片言でもなんでもいい、言葉を紡ぐの。どんなに時間がかかっても、上手く言えなくても、あいつは待ってくれるから。聞いてくださいって言われたら、自分がちゃんと理解するまで最後まで聞いてくれっから!」
「、……」


