みんなでずっと、手を繋いだ後夜祭。
賑やかな分、時間はあっという間に過ぎて行く。
『時間が経つのは早いもので、次が最後のプログラム。みんなで大合唱の時間です!最後はとにかく歌って踊って騒ぎましょう!』
ステージ上で司会の人が、テンション高く声を出す。
何をするわけでもなく、本当にみんなが自由に大合唱をする、学祭最後の時間。
流れる音楽は盛り上がる曲ばかりで、踊り狂う生徒までいる。
私の周りの女子たちも、両手を上げてノリノリだ。
私は……みんなのテンションに押されるように、1人でグラウンドの端に移動。
1人寂しく、賑やかなグラウンド内を見た。
このままフワリくんに会うことなく、どうか学祭が終わりますように。
今日だけは静かに……このまま……時間が過ぎますように。
あと少し。
もう少しで終わるから。
今日はこのまま、終わりたい。
強く、そう願う。
のに。
神様は残酷。
目の前にいる、テンションの高い生徒たちの、ずっと向こう。
なにもせずに立っている……フワリくんの後ろ姿が見えた。
遠いのに見つけてしまうこの目は、もう病気かもしれない。
「、、……」
遠くに見える、フワリくんの……その隣。
フワリくんよりも、もっと背の低い……
『さっちゃん』が、いる……


