その不幸せに、心が怯みかけたとき――
「うっわ、セクハラし放題かよこの場所!」
「……。」
「、…」
机に掛けてある布を捲ったあずりん先輩が、私たちの存在を発見。
「どっかからぼそぼそ人の声聞こえんなーって思ったら、やっぱりいたのね」
「だからって開けんな、アホ。」
「、…」
驚いて、涙が引っ込んでくれて……助かった。
「失礼、セクハラ中だった?」
「ち、げ、!」
捲られた布の中で、外にいるあずりん先輩を見上げた。
助けてくれたわけじゃないけど……助けてくれてありがとうございますって。
じっと見つめて、心の中でお礼を告げた。
「……その目、誘ってる?」
「ぇ、…」
「やめてその上目遣い、抱きしめたくなる」
「、…」
男前なあずりん先輩に、私の心臓が掴まれる。
あずりん先輩が男だったら……きっと春田先輩と同じくらい、モテそう。
「それ、男にやったらイチコロよ?」
「、…」
それって言われてもどれなのか、自分じゃわからないけど。
なんとなく恥ずかしくなって、なにも言えない。


