「キャー!こっわぁーい!」
「……。」
「……。」
聞いたことのある、白々しい、叫び声。
この声って……絶対、
「……あずさ。」
「…、」
そう、あずりん先輩の声。
隙間から覗くと、あずりん先輩とスー先輩の姿が見えた。
「え~、全然怖がってるように見えないけど~」
「怖くなくても怖いフリをするのが大事なの。そういう演技力を持つ女が結局幸せになんだから。だから試しにやってみたけど……」
「けど?」
「やっぱ無理!鳥肌立つ!やってる自分が1番恐怖!」
こんなところで一体何の話をしてるのか……あずりん先輩が、また独自の持論を語りだす。
「つーかそういう女に騙される男が多すぎるから、演技派女が調子こいてどんどん増えんだっつーの!」
「、…」
「天然ですおっちょこちょいですドジです私なにもできませ~んとか、本気でそんな女がこの世の中に存在するとでも思ってんのか!まじで世の中の男はバカばっか!」
すごい……。
お化け屋敷の中でも、あずりん先輩の性格は変わらない。
絶対にそれ、こんなところで女子高生がする話じゃないし……。


