ふんわり王子と甘い恋♡




みんなに……こうなの、かな。


誰にでも、優しいのかな。


知ってるようで知らない、フワリくんのこと。


平気で頭を撫でちゃうフワリくんのほうが、よっぽどズルイ。




「……治、った?」



ゆっくりと、……手が、離れた。



「、ハイ、」

「え、……うそだ。」

「ほんと、デス、」



フワリくんは口数が多い方じゃないけど……2人のときは、割と、喋ってくれる。


いつも私がしどろもどろになって、上手く喋れない分、いつも、気を遣って喋ってくれる。



「お騒がせ、……してしまい、」

「……、」

「、…スミマセン、」



また、フワリくんが可笑しそうに笑いだす。



「……昔、から、?」

「、…」

「ななちゃん、昔から、……そんな感じ、?」

「……、」



そんな感じってのは……言葉を濁しているだけで、「昔から、そんなバカなの?」って、聞かれてる。


多分、昔から。



「、自覚は……ない、デス、ケド、」

「致命、的、、」



なんかもう……私は笑われるために今、ここにいるような気がしてきた。


雰囲気が……とてもじゃないけど、告白とは真逆すぎる。