「イ、、タ、……」
「、、、…」
バカを通り越して、もう大バカ者。
「えっ、誰かいる?」
「まじかよ、やべぇ、行くぞ!」
カップルが、バタバタと教室を出て行った。
部屋の中は、また私とフワリくんだけ……なのに。
ぶつけた頭部が……痛すぎる……。
「、、だい、、じょ、、ぶ、、、」
もう嫌……
こんな失態続きで笑われる中、告白なんて……もう無理。
おでこに続いて、頭部もズキズキ。
フワリくんはもう大爆笑で、声にならない声で笑ってる。
「、……イタイ、」
「、、……」
今度こそ、たんこぶが出来るかもしれない。
痛む自分の頭を抑えて、歯を食いしばって痛みに耐えている……と。
「、…」
伸びてきたフワリくんの手が、
「、……も、……ななちゃん、」
「、、…」
痛む私の頭を、優しく撫でた……
「面白すぎて、、俺、、…ダメ、、」
撫でる手が……ズキズキを忘れさせてくれる。
「まじで、、…」
「、、…」
「痛そ、で……可哀想、で……、」
「、…」
痛みなんて……どこかに吹っ飛ぶ。
「ななちゃん、」
「、…」
「ずりー、な、…、」


