ふんわり王子と甘い恋♡




「イ、、タ、……」

「、、、…」



バカを通り越して、もう大バカ者。



「えっ、誰かいる?」

「まじかよ、やべぇ、行くぞ!」



カップルが、バタバタと教室を出て行った。


部屋の中は、また私とフワリくんだけ……なのに。


ぶつけた頭部が……痛すぎる……。



「、、だい、、じょ、、ぶ、、、」



もう嫌……


こんな失態続きで笑われる中、告白なんて……もう無理。



おでこに続いて、頭部もズキズキ。


フワリくんはもう大爆笑で、声にならない声で笑ってる。



「、……イタイ、」

「、、……」



今度こそ、たんこぶが出来るかもしれない。


痛む自分の頭を抑えて、歯を食いしばって痛みに耐えている……と。



「、…」



伸びてきたフワリくんの手が、




「、……も、……ななちゃん、」

「、、…」




痛む私の頭を、優しく撫でた……




「面白すぎて、、俺、、…ダメ、、」




撫でる手が……ズキズキを忘れさせてくれる。




「まじで、、…」

「、、…」

「痛そ、で……可哀想、で……、」

「、…」




痛みなんて……どこかに吹っ飛ぶ。




「ななちゃん、」

「、…」

「ずりー、な、…、」