ドクドク、ドクドク鳴る音に、その姿を目で追うこともできない。 あ、靴、! 靴のラインの色で、何年生かわかるんだ! 緊張して顔なんて見られないから、通り過ぎた彼の靴だけでも見ようと床を辿って視線を進める。 進めた先には、立ち止まる、横向きの足先が見えた。 「大ちゃーん、どしたー?」 「……。」 「おーおーはーらー」 「んー……。」 その声に反射的に顔を上げたら、フワリくんが、向こうに振り向いて進んで行くのが見えた。 「、…」 フワリくん、今、立ち止まってどこを見ていたんだろう……