「で、高橋は行かなくていーの?」
「、…」
あずりん先輩が何を言いたいのか、顔を見なくてもわかってしまう。
だから視線は下げたまま、その声を聞く。
「誰かさん、捜してたみたいよ?」
「、…」
3人はまだ、ご飯を食べている最中で……私だけが食べ終わってるから、手持無沙汰。
自分で食べたわけじゃ、ないけど。
「、……捜してない、……と、思う、ノデ……」
「瞬くんは、嘘ついたりしないけど」
「、…」
「瞬くんが捜してたって言うんなら、ほんとに捜してたんだと思うけど」
じゃあ……もし、本当に捜してたとしたら、なんで?
なんの理由があって、私を捜すの……
なにか、用事があるから。
昨日のことから考えて、用事なんて……
嫌なことしか、浮かばない。
「どうせ放課後、一緒だし、……今は、イイ、デス、」
放課後を考えたら、憂鬱が一気に増していく。
お願いだから、今日はみんなが最初から最後までいますようにって……祈るばかり。
もうこれ以上、なにも起きないでほしい。
ぎゅって耐えるこの胸が……これ以上、痛くなりませんように。


