「んで、あずのスマホはいつ直んの?」
「んー、まぁ、そのうち?近々?暇ができたら?」
泣きそう……なのは。
私だけ。
「それより瞬くんさー」
「ん?」
話を振ったあずりん先輩が、そのあとなぜか黙り込んだ。
「あず?」
「あー……、いや、なんでもない。私が首突っ込む問題じゃなかったわ」
……なんの、話だろう。
わからないけど、なにかを察した春田先輩がすごく切なげな顔をした気がして……
もしかしたら泣きたい気持ちでいるのは、私だけじゃないのかなって。
少しだけ、そんなふうに思った。
「なな、もう食べないの?」
「うん、もういい…」
やっぱり食欲はなくて、ご飯はもう食べられそうにない。
胸がぎゅーぎゅーで……食べたいと思えないから。
「もったいない。残すなら瞬くんに食べてもらう?」
「え、」
「お、いいの?」
見上げたら、欲しがる会長の目。
「イイデス、……ケド、」
「よっしゃ、いただきます!」
立ったまま……お皿を持ってチャーハンに食らいつく、会長。
「食に飢えてんのよ、男子高校生はいつも」
「……ナルホド」
ものの数秒でチャーハンを平らげた会長は、「ごちそうさまでしたー!」ってテーブルを離れて行った。
さっきの切なげな顔は、やっぱり見間違いだったのかな。


